IOC調整委員と意見交換をしました。
メガスタジアムは必要ない。
既存施設の利用とレガシー(遺産)を大切にすべき
6月25日来日中のIOC(国際オリンピック委員会)調整委員とのアポイントがとれた「2020オリンピック・パラリンピックを考える都民の会(オリパラ都民の会)」のご厚意で、当「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会(手わたす会)」も面会に同行しました。
会合は非常に和やかで、市民の声を聞き、どう考えているか意見交換をしたいといとのIOC側の意向で非常にオープンな雰囲気で進められました。
意見交換では、
オリパラ都民の会からは、「簡素で、環境に優しく、経済的負担の少ない大会をめざすこと」「会場施設計画を抜本的に見直すこと」などを訴える提案書を大会組織委員会に提出したことを説明しました。
▼2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場計画についての提案
http://www.t-njsf.net/tokyo/teiann140624.pdf
手わたす会からは、データを示し多くの国民が国立競技場を残すべきと考えていることを説明し、アジェンダ21を尊重した既存施設の活用や環境破壊のないオリンピックになるようIOCのリーダーシップを求めました。
IOCのマーク・アダムス広報部長からは
1、IOCが大きく関わっているのは競技であり、施設に関しては開催する国や自治体に責任が有る。
2、施設の50パーセントは既存施設を使われる計画
〈注、JOCのスタッフから施設の50パーセントは既存施設を使う。は間違い。代々木競技場、国技館、武道館、?の4箇所は既存施設を使う。と訂正が入った。〉
3、スタジアムの建設に関しては見直しの議論をしている。IOCもメガスタジアムは必要ないと考えている。皆さんの納税者の負担の心配は理解できるが、JOCからは国も東京も予算は十分に確保出来ていると聞いている。競技場などが大きくなりすぎる傾向がある。アジェンダにそって考える必要がある。
結論としては、皆さんの提案をすべて満足させることは出来ないが、よいプロセスを踏んで見直しが進行してるということは言える。
4、レガシーは大切にすべき
などのお話があり、「開催都市をオリンピックに合わせるのではなく」「オリンピックが開催都市に合わせる」など、私たちの考えるオリンピックと近い意識を感じました。
当初予定していた20分から50分以上の面談となりこちら側の主張も熱心に聞いていただき有意義な面談となりました。
JSCは、8万人は国際公約であるとの説明でしたが、IOCはメガスタジアムを望まないことや、既存施設の利用が望ましいと考えていることなど大きな成果がありました。引き続き働きかけを続けるべきと考えています。